「技術・人文知識・国際業務(技人国)」の審査において、学歴は単なる「肩書き」ではなく、「何ができるか」を証明する最も重要な証拠です。
目次
1. 「専攻と業務の関連性」の厳しさ
ここが最大の難易度の差です。
- 大学卒:関連性は「ゆるやか」 大学は「学問を広く深く学ぶ場」とされるため、専攻と仕事内容が少し離れていても許可が下りやすいです。
- 例:経済学部卒がIT企業の営業職に就く(OK)
- 例:文学部卒が貿易事務に就く(OK)
- 専門学校卒:関連性は「厳格」 専門学校は「特定の職業スキルを学ぶ場」です。そのため、「学校で学んだこと」と「仕事の内容」が一致していないと、ほぼ不許可になります。
- 例:IT専門学校卒がホテルのフロント職に就く(NGになりやすい)
- 例:服飾専門学校卒が会計事務所で事務をする(NGになりやすい)
2. 【2026年最新】専門学校卒でも緩和されるケース
2024年より始まった新運用により、「文部科学大臣が認定した課程」を修了した専門学校生に限っては、大卒並みに審査が緩和されるようになりました。
- 緩和の対象: 文部科学大臣が指定する「職業実践専門課程」などを修了している場合。
- メリット: 専攻と業務に直接の関連性がなくても、大卒者と同じように「柔軟な関連性」で審査されます。
- 注意点: 自分の学校が対象かどうか、事前に「卒業証明書」や学校への確認が必須です。
3. 「転職」のしやすさ(ビザ更新の難易度)
一度ビザを取った後の「転職」でも差が出ます。
- 大学卒: 転職先でも「大卒」という資格が有効なため、幅広い職種へ移りやすいです。
- 専門学校卒: 転職先の業務内容が、卒業した専門学校の専攻とズレてしまうと、ビザの更新ができなくなります。 専門学校卒の方は、キャリアの選択肢が「専攻分野」に縛られやすいというデメリットがあります。
専門学校卒の方が「許可」を勝ち取るための対策
難易度が高い専門学校卒の申請ですが、以下のポイントを押さえれば採択率は上がります。
- 「成績証明書」の全科目をチェック: メインの専攻だけでなく、サブで取っていた授業(例:ビジネス系学科でのIT基礎など)に関連性を見出し、理由書でアピールする。
- 「採用理由書」の作り込み: 「なぜこの学生の専門知識が、自社のこの業務に不可欠なのか」を企業側に詳しく書いてもらう。
- 出席率の維持: 専門学校卒の場合、在学中の出席率(目安80%以上)が「素行」として厳しく見られます。
まとめ:専門学校卒は「事前の戦略」がすべて
大学卒に比べて「潰しがきかない」のが専門学校卒のビザ申請です。 「内定をもらったけれど、自分の専攻でビザが通るか不安」という方は、契約書にサインする前に、一度その業務内容と成績証明書を照らし合わせてチェックすることをお勧めします。