「海外に住んでいるけれど、戸籍謄本が必要になった」という方へ向けて、実際の取得方法を分かりやすくまとめました。
- パスポート更新
- 婚姻・離婚手続き
- お子さんの出生届
- 相続関係の書類
など、海外在住者にも戸籍謄本が必要になる場面は意外と多いですよね。
1. 海外から戸籍謄本は取れる?→取れます。
日本の市区町村役場に申請すれば、海外在住でも郵送で戸籍謄本を取り寄せることができます。
やることは大きく3つです。
- 必要書類を準備
- 本籍地の役所へ郵送
- 返信を受け取る
日本に住民票がなくても問題ありません。
2. 必要書類(基本セット)
① 申請書(各自治体の「郵送請求書」)
市区町村のHPからPDFをダウンロード。
書く内容はシンプルで
- 本籍
- 筆頭者氏名
- 必要な通数
- 使い道
など。
② 本人確認書類のコピー
海外在住であれば
- パスポートの写真ページ
が最も一般的。
※自治体によっては、住所の分かる書類(在留証明書、居住国のID)が求められる場合もあります。
③ 返信用封筒 + 国際返信切手がわりの現金書留
多くの役所が
- EMSで返送(料金はあなたが負担)
または - 国際返信切手(切手ではなく“国際返信切手券(IRC)”)
を利用。
最近はIRCを扱わない郵便局もあるため、
返送費用を現金で同封する方式が採用されることもあります。
自治体ごとにルールが違うため、事前にHPで確認するのが安心です。
④ 手数料(定額小為替)
手数料は
- 戸籍謄本 450円(全国一律)
ただし、定額小為替は日本国内でしか購入できません。
そのため、海外から取得する場合は
- 日本の家族に購入してもらう
- 代わりに支払方法を役所に確認して別の方法にする(自治体によって対応が異なる)
といったパターンになります。
3. 郵送先は「本籍のある市区町村役場」
戸籍謄本は
今あなたが住んでいる場所ではなく、あなたの“本籍がある自治体” に申請します。
例:
本籍が「東京都品川区」の人 → 品川区役所へ郵送
本籍が「兵庫県西宮市」の人 → 西宮市役所へ郵送
4. かかる日数の目安
- 郵送到着まで:1〜3週間
- 役所での処理:数日
- 返送:EMSで1週間ほど
合計すると
だいたい2〜4週間が目安 です。
(年末年始などはもう少し時間がかかります。)
5. 日本に家族がいる場合の取り方(最も簡単)
海外在住者の多くが使う方法です。
代理人(家族)が役所で取得する(委任状必要)
必要なものは
- 代理人の本人確認書類
- あなたが書いた委任状
- 必要な手数料
役所でそのまま受け取れるので、
最短でその日のうちに取得可能。
委任状は自治体のHPに雛形があります。
6. まとめ:海外からでも問題なく取得できます
海外にいても戸籍謄本の取得は十分可能です。
ただし、自治体によって
- 必要書類
- 支払方法
- 返送方法
が少しずつ違うため、本籍地の役所のページを確認することが大切です。
7. 専門家に任せたい場合
戸籍の郵送請求は、
「本籍がよく分からない」「必要書類に不安がある」「相続関係で大量に必要」
という方には少し手間に感じるかもしれません。
その場合は、行政書士に依頼するという方法もあります。
私は現在、行政書士登録に向けて準備を進めており、
日本の手続きに不安がある海外在住の方の役に立てるよう情報を発信しています。
必要があれば、手続き準備のアドバイスも可能ですので、お気軽にご相談ください。