「優秀な外国籍社員を早く日本に呼び寄せたい」 「永住権への近道となるビザがあると聞いたが、自分は該当するのか?」

そんな方々に向けて、今回は「高度専門職ビザ(高度人材ポイント制)」の申請から入国までの流れを、実務のプロがわかりやすく解説します。

高度専門職ビザとは?

日本の経済成長に貢献する高度な能力を持った外国人を優遇する制度です。「学歴・職歴・年収・年齢」をポイント化し、合計70点以上で取得可能です。

最大のメリットは、審査の優先処理です。通常、就労ビザの審査には1〜3ヶ月を要しますが、高度専門職なら最短10日程度(※新規呼び寄せの場合)というスピード審査が受けられます。

申請から来日までの6ステップ

1. ポイント計算と受入企業の決定

まずは「ポイント計算表」で自分の点数を確認します。

  • 重要! 年収は日本での「予定年収」です。70点に届かない場合でも、日本語能力試験(N1/N2)の合格や、特定の資格保有で加算されるケースが多くあります。

2. 必要書類の準備(立証資料が鍵)

ポイントを「証明」するための書類を集めます。

  • 最終学歴の卒業証明書
  • 過去の勤務先からの在職証明書(職歴の証明)
  • 日本の企業と交わした雇用契約書・年収見込証明書
  • ポイント加算に該当する資格証や日本語能力証明書

3. 出入国在留管理局への申請

日本の受入企業または行政書士が、管轄の入管へ「在留資格認定証明書(COE)」の交付申請を行います。

4. 在留資格認定証明書(COE)の交付

審査にパスすると、COEが発行されます。現在はデジタル交付(メール受領)も可能になり、海外への郵送の手間が省けるようになりました。

5. 現地大使館での査証(ビザ)発給

発行されたCOEを現地の日本大使館・総領事館へ持参し、パスポートに査証を貼ってもらいます。

6. 来日・在留カードの受取り

日本の空港に到着した際、その場で「高度専門職」と記載された在留カードが交付されます。

まとめ:戦略的な外国人採用のために

高度専門職ビザは、単なる「就労の許可」ではなく、「優秀な人材を惹きつけ、定着させるためのパッケージ」です。

手続き自体は通常のビザより立証書類が多くなりますが、その分、審査期間の短縮や本人へのベネフィットは計り知れません。世界を舞台に戦う企業こそ、この制度を戦略的に活用してみてはいかがでしょうか。