入管から届いた不許可通知(ハガキや封書)。そこには具体的な理由は書かれておらず、「要件を満たさないため」といった定型文が並んでいるだけです。
ここでパニックになり、根拠のないまま書類を出し直すのは「不許可の記録」を積み上げるだけの、非常に危険な行為です。不許可当日に必要なのは、感情ではなく「正確な情報収集」です。
1. 【厳禁】絶対にやってはいけないこと
× 理由もわからず「とりあえず再申請」
「少し書類を足せば通るだろう」という安易な再申請は、火に油を注ぐようなものです。不許可の「真の原因」を潰さない限り、何度出しても結果は同じ。むしろ「改善の跡が見られない」として、さらに審査が厳しくなる負のスパイラルに陥ります。
× 窓口で感情的に怒鳴る・反論する
不許可の判定を下した審査官に怒りをぶつけても、結果は1ミリも変わりません。それどころか、窓口での言動が記録に残れば、将来の申請に悪影響を及ぼす可能性すらあります。窓口は「戦う場所」ではなく、「情報を引き出す場所」だと割り切りましょう。
2. 【必須】当日中にすべき「逆転への準備」
① 1回限りの「理由聞き取り(ヒアリング)」に向かう
入管が具体的な理由を教えてくれるのは、原則として1つの申請につき1回だけです。 不許可通知を持参し、入管の相談窓口へ向かいましょう。この時、最も大切なのは「審査官を味方につけるつもりで」話を聞くことです。
- 聞くべきポイント:
- 「具体的に、どの資料のどの部分が問題でしたか?」
- 「理由はそれだけですか? 他に懸念点はありますか?」
- 「何を補強すれば、再申請の可能性がありますか?」
② 「提出書類のコピー」を手元に用意する
審査官は、あなたが提出した書類の控えを見ながら「ここが矛盾している」といった指摘をします。手元にコピーがないと、指摘された内容を正確に理解できません。もしコピーを取っていない場合は、その旨を伝え、丁寧に説明を仰ぐ必要があります。
③ 全てを「メモ」に残す
窓口でのやり取りは、再申請のための唯一の「攻略本」です。録音は禁止されることが多いので、言われたことを一言一句逃さないつもりでメモしてください。このメモの内容が、次回の「理由書」の柱になります。
3. 「特定活動(出国準備)」への切り替えに注意
もし現在のビザが切れて不許可になった場合、その場で「特定活動(30日または31日)」という出国準備ビザへ切り替えを求められます。
- 31日の場合: その期間内に再申請が受理されれば、結果が出るまで日本に留まれます。
- 30日の場合: 再申請のハードルが非常に高く、一度帰国を前提とする運用になるケースが多いです。
この「1日の差」が運命を分けるため、当日の判断が極めて重要になります。
まとめ:不許可は「改善へのヒント」です
不許可はショックな出来事ですが、入管が理由を教えてくれるのは「ここを直せば検討する」というメッセージでもあります。
焦って自爆する前に、まずは冷静に理由を聞き出すこと。もし日本語や入管特有の言い回しに不安があるなら、不許可理由の聞き取りに同行してくれる行政書士などのプロを頼ってください。
不許可当日の冷静な対応こそが、再逆転への唯一の道です。