在留資格の中でも、
「特定活動」 は特に分かりにくい資格です。

「就労できるの?できないの?」
「誰でも使えるの?」
「他の在留資格と何が違うの?」

こうした疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、
在留資格「特定活動」の基本と注意点を
分かりやすく解説します。

在留資格「特定活動」とは?

特定活動とは、
他の在留資格には当てはまらない活動について、
法務大臣が個別に指定して認める在留資格です。

つまり、

既存の在留資格の枠では対応できないケースを
個別対応するための「受け皿」

という位置づけになります。

そのため、
内容はケースごとに全く異なるのが最大の特徴です。

「特定活動」=自由に何でもできる、ではない

よくある誤解が、

❌「特定活動なら何でもできる」
❌「就労も自由」

というものですが、
これは完全に誤りです。

特定活動は、

  • 活動内容
  • 就労可否
  • 在留期間

が、指定書(告示・個別指定)によって
細かく限定されています。

指定された活動以外はできません。

特定活動の代表的なケース

① ワーキングホリデー

  • 若年層向け
  • 就労可能(制限あり)
  • 国ごとに条件が異なる

② 卒業後の就職活動(留学生)

  • 日本の大学等を卒業後
  • 一定期間、日本で就職活動が可能
  • フルタイム就労は不可

③ 内定後・就職前の待機期間

  • 在留資格変更前の「つなぎ」
  • 原則、就労不可

④ 高度専門職の配偶者(就労制限なし)

  • 一般の「家族滞在」と異なり
  • 配偶者がフルタイム就労可能

⑤ 退職・転職準備期間

  • 就労系資格からの移行
  • 在留継続のための例外措置

※これらは一例であり、
実際には非常に多くのパターンがあります。

告示特定活動と告示外特定活動

告示特定活動

  • 事前に内容が公表されている
  • 比較的制度化されている
    (例:ワーホリ、就活)

告示外特定活動

  • 個別事情に応じて判断
  • 先例が少なく難易度が高い

実務上は、
告示外特定活動のほうが判断が難しいケースが多いです。

就労できるかどうかは「指定書」で決まる

特定活動で就労できるかは、

  • 在留カード
  • パスポートに貼付される
    「指定書」

を必ず確認する必要があります。

そこに、

  • 就労可
  • 就労不可
  • 条件付き可

が明記されています。

資格名だけ見て判断するのは非常に危険です。

よくある注意点・失敗例

  • 指定外活動をしてしまう
  • 就労可能だと思い込む
  • 期限切れに気づかない
  • 次の在留資格への切替準備が遅れる

特定活動は、
「一時的・例外的」な資格であるため、
次のステップを見据えた管理が不可欠です。

特定活動は「便利だが、リスクも高い」

特定活動は柔軟な制度ですが、

  • 判断基準が明確でない
  • 更新・変更が難しい
  • 説明資料の質が結果を左右する

という特徴があります。

少しの認識違いが、
不許可や在留トラブルにつながることもあります。

まとめ

  • 特定活動は個別指定の在留資格
  • 内容・就労可否はケースごとに異なる
  • 指定書の確認が最重要