「ポイントを計算してみたが、70点に届かない……」
「過去の職歴証明書が海外から取り寄せられず、ポイントを立証できない」
そんな場合でも、諦める必要はありません。日本の就労ビザの王道である「技術・人文知識・国際業務(通称:技人国)」での申請を検討しましょう。
「高度専門職」と「技人国」の違い
一言でいうと、「エリート枠(優遇あり)」か「標準枠」かの違いです。業務内容(エンジニア、デザイナー、事務、営業など)自体は、どちらのビザでも変わりません。
| 比較項目 | 高度専門職 | 技術・人文知識・国際業務 |
| ポイント計算 | 必要(70点以上) | 不要 |
| 年収要件 | 300万円以上必須 | 日本人と同等以上であれば可 |
| 審査期間 | 最短10日(優先処理) | 1ヶ月〜3ヶ月程度 |
| 永住申請まで | 1年または3年 | 原則10年 |
| 親の帯同 | 条件付きで可能 | 不可 |
「技人国」へ切り替えるべき3つのケース
1. ポイントが70点に満たない
20代で年収がまだ高くない場合や、職歴が短い場合は「技人国」で申請し、将来的に年収が上がったり資格を取ったりしたタイミングで「高度専門職」へ変更申請することが可能です。
2. 書類が揃わない
高度専門職は「過去の全職歴」を証明する書類が必要になるなど、立証のハードルが高いのが難点です。急ぎで来日したい場合は、必要書類が比較的シンプルな「技人国」で確実に許可を得るのが賢明です。
3. 転職の可能性がある
高度専門職ビザは「所属機関(勤務先)」と紐付いているため、転職するとビザのやり直し(変更申請)が必要です。「技人国」であれば、同じ職種内での転職なら「就労資格証明書」の取得のみでスムーズに移籍できる場合があります。
まとめ:まずは「技人国」で来日、それから「高度化」へ
「高度専門職」はあくまで優遇制度です。まずは「技人国」で日本でのキャリアをスタートさせ、日本滞在中に日本語能力試験(N1)に合格したり、昇給したりしてから高度人材へステップアップする方は非常に多いです。
どちらのビザが今の状況に最適か、まずは専門家と一緒にシミュレーションしてみることをお勧めします。